厚生労働省の「国民生活基礎調査」によれば、2014年度のワーキングママの割合は、な んと65.7%に増加。
 そのような環境の中で、ママたちは子育てをしながら働くことにそれぞれ多くの悩みを 抱えています。子どもと一緒に過ごす時間が少なくなりコミュニケーションが取れない、 パパの協力が得られない、会社で子育てに対しての理解が得られないなど、多くの心労を 抱えて働いています。その中でも一番の悩みは「子どもがちゃんと育っているのだろうか」という不安が常に頭を離れないことだと言われます。
週刊東洋経済の記事では、ハーバードビジネススクールが公開した内容として、ママが 働くことは子どもに2つの好影響を与えていると紹介しています。
 1つ目の好影響として、ママが働く姿を見て女の子は「自分の将来のキャリアプランを自 ずとイメージする」、男の子であれば「家庭内の役割を認識し、お手伝いをするようにな る」そうです。昔から「親の背を見て子は育つ」と言いますが、頑張るママの背中を子ど もはしっかり見ています。
 2つ目の好影響は、家族内に一定のルールができることです。パパをはじめとして、ママ に協力しなくてはと家族の誰もが感じ、その役割を自然と担っていくようです。専業主婦 が良くないと言っているのではなく、働くことで子どもにマイナスの影響を与えることよ りもプラスの影響を与えることが多いと自信を持ってもらいたいのです。
 実質、ワーキングママは週に平均17.7時間を家族の世話に、17.8時間を家事に費やしており、家族のために使う時間は専業主婦とほとんど変わりません。 働くお母さんは決して罪悪感を持つこと無く、胸を張って働いていただきたいと思います。
 コミュニケーションで重要なのは、「長さではなく深さである」と思います。子どもさんと一緒に過ごす時間をいかに濃密で会話の多い時間にするか、工夫を凝らすことが大切です。 キッズドゥはその親子の触れ合いのために出版を続けている媒体ですので、ぜひご活用をお願いします。
文:キッズドゥ編集部