雨を楽しむ

おさんぽおさんぽ

作・絵:広野 多珂子

価 格:本体800 円+税

出版社福音館書店

あらすじ

雨上がりに、長靴を履いて外へ出かけると、いろいろなものに出会います。ようく地面を眺めてください。そこにはカエル、カタツムリ、まだ濡れた草花、それに大きな水たまり。水たまりを見つけたら、子どもは飛び込みたくて仕方ありません。まずは片足をバシャ。勢いづいたら両足でバシャバシャ。ついには長靴も脱ぎだしてバシャバシャバシャ。雨の日に読めば、楽しいおさんぽに出かけた気分になれますよ。

目を引く表紙の長靴。この絵本を読んだら、きっとお出かけしたくなりますよ。汚れてもよい服で、長靴を履いて
お出かけしてみてはいかがでしょうか。雨の日は子どもにとって特別な日であることを感じることができると思います。

かささしてあげるね

作・絵:こいで やすこ

価 格:本体900 円+税

出版社福音館書店

あらすじ

雨が降ってきました。傘を持っていないなっちゃんが、困って道ばたで立ちすくんでいると、「かさ かしてあげる」と、ありさんがクローバーの傘を持ってやってきました。続いてかえるさんが、ゼラニウムの葉を持って登場。その後、うさぎさん、たぬきさん、くまさんが、それぞれ人参、さといも、ふきの葉っぱを貸してくれます。ところが、どの傘も、小さすぎたり大きすぎたり、あるいは雨漏りがしたりで、なっちゃんにはしっくりきません。そこに、飼い犬のジョンが、なっちゃんの赤い傘を持って走ってきます。なっちゃんと動物たちは、自分の傘をさして歩き出します。なっちゃんの赤い傘が一際目立って、この場面に花を添えます。

動物と女の子のやりとりにほのぼのするのはもちろん、動物たちの表情にも着目です。分かりやすい文章と繰り返しでシンプルな作りになっています。動物たちの優しさに心温まり、優しい気持ちになるそんな絵本です。