vol.9 | KidsDo vol.9 |
・将来の「国語力」を培う遊びにです。
将来の「国語力」を培う遊びです。この時期は、想像したことを言葉にする楽しさと充実感を大事にしたいですね。「ものがたり」は、子ども自身のそれまでの経験や空想や誰かを主人公にした仮想などがベースとなり作られていきます。
5歳くらいになると、過去に得た知識を利用して想像を膨らませる力や、順序立てて内容を整理する力を持っていると、内田伸子教育心理学研究30 1982(「幼児はいかに物語を創るか?」)でも研究されています。
このような「ことば遊び」を、小さなうちからしていくことで、ものがたり作りをスムーズに行うことができるようになっていきます。だんだんと長文にすることも練習しておくと、将来に渡って書くことに自信を持って取り組めるようになるでしょう。
さらに難易度を上げたい場合は、これに身体の表現も取り入れてみてください。ものがたりを、子どもの身体を使って説明してもらいます。最初は照れてしまうかもしれませんが、大人もいっしょになって身体を動かせば、次第に楽しさを感じてくれるでしょう。身体も使うことで言葉の理解をさらに深め、表現力を磨くことができます。
・緻密性を高める遊びです。
巧緻性を高める遊びです。巧緻性(こうちせい)とは、手先の器用さや指先を巧みに使う能力です。手先を使うことは、脳へ良い刺激を与えるとも言われていますよね。自分でできない年齢の場合は、編む様子を見せてあげてください。この編み方で、ふだん着ている洋服やタオルも作られていることを伝えましょう。
・「考える」を練習する遊びです。
"自分の好き"を表現することは自分を観察して、自分を知ることにつながります。そしてなぜ好きなのかを言葉にします。たとえおかしな意見でも否定するのではなく、「あなたはそう思っているのね」と肯定してあげてくださいね。
考える練習として、「自分のことを観察して、自分を知る」ということは、取り組みやすいテーマです。自分が何で好きなのだろう、と自問自答するように『○○くんは○○が好きなのね。なんでそう思ったの?どうして?』と少し合いの手をいれて、思考ステップを次の段階へ誘導してみましょう。
また、自分が好きなことを知っている人は、自分を大切にする傾向があるようです。小さなうちは自己主張が強くなりすぎることがあるかもしれませんが、これからの時代は自己主張すべき時も増えてくるでしょう。自己主張する時、しない時の判断基準を教えていく必要があります。
例えば、「周りの人に迷惑になる」などといった、自分の外側の世界を見て判断する力を育てようとすることが大事です。これはおうちで機会があるごとに伝えていくと良いでしょう。はっきり伝える時、我慢する時、そういうコントロールを教えるのは、やはりタイミングよく伝えられるおうちの方がベストです。
主張するにせよ我慢するにせよ、自分の考えがあることが土台です。小さな頃から考えることの練習を日々のくらしの中で意識的に取り組んでいくと良いですね。