冬の野菜

おおきなかぶ

作  :A・トルストイ

絵  :佐藤 忠良

訳  :内田 莉莎子

価 格:¥900 +税

出版社福音館書店

 

あらすじ

おじいさんが植えたかぶが、甘くて元気のよいとてつもなく大きなかぶになりました。おじいさんは、「うんとこしょどっこいしょ」とかけ声をかけてかぶを抜こうとしますが、かぶは抜けません。おじいさんはおばあさんを呼んできて一緒にかぶを抜こうとしますが、かぶは抜けません。おばあさんは孫を呼び、孫は犬を呼び、犬は猫を呼んできますが、それでもかぶは抜けません。とうとう猫はねずみを呼んできますが……。力強いロシアの昔話が絵本になりました。

いわずとしれた物語ですが、思わず口に出して言いたくなる「うんとこしょ どっこいしょ」。一人では無理でも、みんなで力を合わせれば・・・♪子どもの頃、こんなに大きなカブが本当に家の畑に出来るんじゃないかとドキドキした思い出の一冊です。

きゃべつばたけの ぴょこり

作  :甲斐 信枝

価 格:¥900 +税

出版社福音館書店

あらすじ

キャベツの葉っぱの裏がわに、ふしぎな形をしたものがくっついています。アリがちょんちょんとつつくと「ぴょこり」、カメムシがとんとんとたたいても「ぴょこり」と動きます。どうやら生きているようです。雨が降りはじめると虫たちはあわてて逃げていきますが、ぴょこりは葉っぱにはりついたまま、ぴくりともしません。雨がやみ、朝がくると、ぴょこりの背中がぴりっと裂けて何かが出てきました。それは、1匹のチョウでした。

普段はスーパーや八百屋で目にするキャベツに、こんなストーリーがあるのかもしれない・・・と、想像力を掻き立てられるお話です。絵の素晴らしさはもちろんのこと、命のことについて学ぶことも出来るのではないでしょうか。